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「『Levius -レビウス-』Netflix配信記念 特別上映会 in LIVE ZOUND」オフィシャルレポート

『Levius -レビウス-』 Netflix配信記念 特別上映会 in LIVE ZOUND

登壇者:島﨑信長(レビウス・クロムウェル役)、櫻井孝宏(ビル・ウェインバーグ役)、井手恵介監督、岩浪美和音響監督

<オフィシャルレポート>
アニメシリーズ『Levius-レビウス-』の配信を記念して、12月14日(土)に「『Levius -レビウス-』 Netflix配信記念 特別上映会 in LIVE ZOUND」が川崎チネチッタにて開催された。本イベントは、1話〜4話の一挙上映とキャスト、監督陣によるトークショーがセットになったスペシャルイベント。上映後には、レビウス・クロムウェル役の島﨑信長、ビル・ウェインバーグ役の櫻井孝宏、井手恵介監督、岩浪美和音響監督が登壇し、ここでしか聞けないアニメ『Levius -レビウス-』制作の舞台裏トークを繰り広げた。

冒頭のあいさつで島﨑が「おもしろかったですか?」と会場にマイクを向けると大きな拍手が返ってきた。こだわりのサウンドとど迫力の映像に堪能した様子が伺え、ステージ上の登壇者も満足の表情を浮かべていた。

島﨑は、興奮気味に「マルコム、渋かっこいい! (アフレコ)現場でも大塚さんがすごくかっこいいんです!」と大塚芳忠演じるマルコム・イーデンを絶賛。続けて「僕、“サイドワインダー”がかっこよくて、大好きなんです。シュイーンってなって、シュビーンってなって、シュヴァーンってなりましたよね」と擬音だらけで説明。これに対し櫻井は「今、観た方には雰囲気伝わると思う」と笑顔でフォローを入れていた。

この日の上映は第4話まで。「ここからがおもしろい!」と声を揃える登壇者たちは、注目すべきキャラクターのひとりとして小野大輔演じるヒューゴ・ストラタスを挙げた。「すごく泣けるんです」とコメントする岩浪音響監督。島﨑、櫻井も「いいですよね」と共感の様子。岩浪音響監督が「NETFLIXは最初の1ヶ月は無料なので、ぜひ一気見してください!」と引き込まれる世界観をアピールしていた。

脱線気味のおもしろトークで盛り上がる中、キャラクターと演者の雰囲気が似ているという話題に。岩浪音響監督が「説明キャラの屁理屈メガネ」と例えた櫻井演じるビルについて、櫻井はポスターを眺めながら「髪型まで寄っていますね(笑)クイっとメガネをあげて漢字とカタカナで埋め尽くされたセリフを読む役です」と笑顔で説明。そんな櫻井との出会いを振り返った岩浪音響監督は、「この人は絶対売れると思っていた」とコメント。ここまでは門外不出トークも飛び出していた本イベント。しかしここで櫻井が「今のコメントはSNSに書いてください、大丈夫です」とアピールし会場の笑いを誘った。

島﨑が「レビウスは櫻井さんっぽい役だな」と思いながらオーディションを受けていたことを明かすと、「レビウス?ホントに?」と驚く櫻井。「色素が薄い感じとか……」と説明する島﨑に櫻井は、「僕の中ではめちゃくちゃビルだった。メガネをかけて全身全霊で『ぜひ、ビル役に!』とアピールしたよ」とオーディションの様子を振り返っていた。

井手監督は「レビウスの強さだけでも優しさだけでもない二面性が、島﨑さんの声に出ていた」と島﨑の声を絶賛。これに対し櫻井も「ピッタリだよね」と納得の様子。笑顔を浮かべ「ありがとうございます!」と頭を下げる島﨑に対し「ま、この場では褒めておくね」といたずらな表情でコメントする櫻井に会場は大爆笑。トークでも見事な連携プレーで、チームワークの良さを感じさせた。

島﨑を含め、今回の配役は「声優陣すべて完璧にマッチしていた」と力強く語った井手監督。これに対し櫻井は「(ザックス・クロムウェル役の)諏訪部さんの人情味があって男臭い役っていいなって思います。ラスボスとかインテリっぽい役が多いけれど、マッチョな雰囲気のこういう役もすごくステキです」とコメント。島﨑も「あれだけいい声の方が、(ザックスの)あの声を出していることにトキめくんでしょうね」と魅力を説明していた。

瀬下総監督から、レビウスのテーマの一つが“過保護”であると聞いたという島﨑は、「レビウスは強くてみんなを引っ張っていく戦士というよりは、意外とわがままだったり、優しいところもあるけれど、ブレるところもある。だけど、そんなレビウスだからみんなが支えてくれるという意味だそうです。僕がインタビューで過保護を強調したせいで、過保護がパワーワードになっていますが、このアニメは過保護、ボクシング、機関拳闘がテーマになっています」と解説した。

ここでトークはプレスコの話題に。メインキャラクターでプレスコをやるのは初めてという島﨑は、「みんなと掛け合ってやるのが初めてだったので、ドキドキしました」と振り返る。「絵が全くない状態でみんなが集まってセリフを喋るのですが、自分と相手が違う絵を想像していると感じたら、その都度調整していく過程、その場で作っていく感とかおもしろかったです」と満足の表情を浮かべた。

出来上がった作品を見て「アクションシーンがすごいのはわかっていたけれど、今回は表情や傷とかも入っているので、CGでもここまで描けるんだ!」と感動したことを明かす島﨑。これに対し、井手監督は「今回は“かたさ”もしっかり出したかった。アクションシーンだけでなくいろいろと現場には無理を承知でお願いして、しっかり描いてもらいました」と説明。続けて「今回のポイントは足を動かすこと。モーション・キャプチャーなしで足を動かすのはとても大変なのですが、カメラも動かすことができたのでありがたかったです。体重の重心移動とかもすごく大変でした」と制作工程を振り返っていた。
この日、文字通り“裏話”をたくさん披露し、トークを盛り上げた岩浪音響監督は音のこだわりについて「特にありません」と回答し笑いを誘いつつ、「聴いての通りです。よかったでしょ?」という岩浪音響監督の問いかけに、会場は大きな拍手に包まれた。

また、菅野祐悟による音楽のテーマは“フラメンコ”であるとし、曲作りのために菅野はフラメンコの本場スペインまで足を運んだという。戦闘にフラメンコのリズムをつけるというサウンド誕生エピソードなども明かされ、本作品に音楽が欠かせないこと、そしてそのこだわりの制作秘話も語られた。「情熱的で感情が高まっていく感じが作品に合っている」という櫻井のコメントに井手監督は「レビウスの喋らないけど熱い感情というのを音で表したかった」と説明すると、島﨑は「なるほど!」と納得した様子を見せていた。

最後の挨拶で櫻井は「今日観ていただいたところまでは導入的な部分です。この後が盛り上がっていきます。バトルを通して生まれる人間模様、深く描かれるドラマに注目してください」とコメント。島﨑は「登場人物のバックボーンがわかってきたので、ここからが本当に盛り上がる作品です。いろいろなキャラクターがあの手この手で心を揺さぶってきます。音、映像、キャラクターなど視点を変えてみれば何度でも楽しめます。100回観ても楽しめる作り込まれた作品なので、何度も楽しんでください。配信だと停止や巻き戻し、早戻しも楽なのでおすすめです」とアピールし、イベントは幕を閉じた。

(ライター/タナカシノブ)

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